木下サーカスの伝統芸「坂綱」未来へつなぐ、華やかな舞台の裏

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Posted:15日前

Japanese tightrope artist revives lost tradition 2017/04/13 【4月13日】ビルの3階に相当する高さ10メートルの位置から床まで、直径わずか3センチの麻綱13メートルがぴんと張られる。傾斜角は30度と急だ。約2000人の観客が一点を見つめる先には、和傘を手に、真っ赤な衣装に身を包んだ男性一人。足の親指と人さし指でその綱を挟むと、和傘を利用してバランスを取りながら、一歩一歩高みへと登っていく。張り詰めた空気の中、一番上まで到達したかと思うと、後ろ向きに立ったり、前向きに屈んだり、仰向けになったりと、様々なポーズをとりながら、縄を一気に滑り降りる。会場からは、思わず驚きの声と拍手が湧き上がる。  木下サーカス(Kinoshita Circus)の団員、笹田羊平(Yohei Sasada)さん(28)が演じるのは、古典芸「坂綱」。通常の綱渡りとは異なり、「斜め」に張った縄を登り、一気に滑り降りるのが特徴だ。全体重の負荷が足先にかかる上、滑り降りる際の摩擦によるやけどは日常茶飯事。バランスを崩すと肌の露出部分に大やけどを負う危険を伴う、過酷な芸だ。実際、笹田さんは坂綱の練習を始めた初日に、体重をかけすぎて右の親指を骨折。その後も、両足指の骨折や亀裂骨折を繰り返しているという。

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